67年前の今日、広島に原爆が投下され何万人もの尊い命が突然に奪われました。

その3日後には長崎。

私の亡父は当時予科練で長崎の近くに駐屯していて、原爆投下直後に救出活動のために駆り出されたそうです。当時のことはほとんど聞かず終いでしたが「数えきれない遺体を集めて、油をかけて焼いた」というのはチラッと聞いたことがあります。

後年、被爆者として正式に認定されて、被爆者手帳を持っていました。

頑強だった父も60歳を越えたあたりから度重なる心臓疾患や腫瘍、ガンとの闘いが続き、血小板が異常に減少する症状も出る始末で、まさに満身創痍でこの世を去りました。因果関係は証明出来ないけど、年を重ねて免疫力が低下してきた時に、被爆の影響が現れてきたのだと思います。

そして、父が存命の時は私にも「被爆二世の健康診断」の案内が来ていました。そう、私は被爆二世なのです。一般の検診と変わらない内容だったのでそれを受けたことは無かったのですが、将来はどんな影響が出るかも知れません。恐らく何かは出るのでしょうけど、それを未然に防ぐことも出来ないこと。

そこで思い出すのは。福島原発事故で繰り返された「ただちに健康に影響が出るものではない」という政府のアナウンス。

そりゃ今日明日には出ないだろうけど、何十年後にどれほど影響が出るのかは誰にもわからないこと。子供や赤ん坊であればなおさら影響を受けやすいと言われていますが、誰も責任は取れない。

最近の政局は大政翼賛会ようだし、真実を伝えない恣意的報道が目立つマスコミは大本営発表とあまり変わらない気もします。こんな時だから一般市民がきちんと考えて行動しないといけない、平和は当たり前には続かないと強く思うのです。